いざという時の「最初の30分」をどう乗り切るか。自宅の停電訓練でHIH 防災リュック 防災セット 1人用(福島県企業開発・ハザードリュック 36点セット)を実際に使ってみて、真っ先に感じたのは「必要最低限が、迷わず使える順にまとまっている安心感」でした。20Lのコンパクトな撥水リュックに36点が収まっていて、背負って玄関から一歩出るまでが想像以上にスムーズ。初めての防災セットとしても、手持ちの備えの“穴”を埋めるアップグレードとしても、バランスのいい選択肢だと感じました。
HIH 防災リュック 36点セットの概要
製品名:HIH 防災リュック 防災セット 1人用(福島県企業開発・ハザードリュック 36点セット)
ブランド:HIH
参考価格(記事掲載時):15,800円(最新価格は商品ページをご確認ください)
容量:20L/サイズ:30×18×40cm/重さ:約4.5kg
リュック仕様:撥水生地、反射ロゴで夜間の視認性に配慮
セット内容(一部):手回しライト、保存水3本、簡易寝袋、スモークガードパック など(36点)
開梱してまず感じたこと
箱を開けると、中身はビニールでカテゴリごとにまとまり、説明書きが分かりやすい。初見でも手順が追いやすく、停電を想定して部屋を暗くしてから手回しライトを探し出すのに迷いませんでした。反射ロゴは玄関や屋外での視認性を高め、撥水生地は雨天の避難スタートでも頼もしい印象。4.5kgは背負うと数値ほど重く感じず、玄関から外階段を下りる動作も安定していました。
実際に使ってわかったポイント
停電時:手回しライトの実力
数十秒の手回しで十分な明るさが得られ、暗所での探索・連絡に役立ちました。電池切れの心配がないのは精神的にも大きい。ただし、連続照灯にはこまめな充電が必要になるので、避難訓練の段階で「回すテンポと時間の目安」を家族で共有しておくと安心です。
就寝・寒さ対策:簡易寝袋の使いどころ
フローリング直での横になるシミュレーションでも、簡易寝袋があるだけで体温の逃げ方が全然違いました。体の下に敷いてから包むだけで保温効率が上がるので、合わせて毛布や衣類を一枚かけると快適度がアップします。
避難経路の確保:スモークガードパック
煙避難の練習は実煙を使えないため「装着手順の確認」が肝。取り出し位置と装着手順を1回でも体で覚えておくと、焦った時のミスを防げます。階段・廊下のルート確認とセットで練習しておくのがおすすめです。
セット内容のハイライト(使い勝手で選ぶ視点)
- 手回しライト:電源に頼らず明かりを確保。停電直後から活躍。
- 保存水3本:まずは命に直結する水を確保。賞味期限のチェックと入れ替えサイクルのメモは必須。
- 簡易寝袋:体温保持が避難生活の疲労を軽減。床冷え・風の遮断に有効。
- スモークガードパック:煙対策の備え。保管位置と装着手順の事前確認がポイント。
- 撥水・反射ロゴのリュック:突然の雨や夜間移動での視認性・安全性に寄与。
36点というボリュームながら、1人用として「まず必要なもの」が揃う実務的な構成。詳細な同梱物は販売ページで最新情報を確認すると安心です。
サイズ・携行性:20Lの“ちょうどよさ”
30×18×40cmの20Lは、クローゼット下段や玄関収納に収まりやすいコンパクトさ。一方で追加で入れておきたい常備薬や個人書類、眼鏡などの“自分仕様”を入れる余白も残ります。4.5kgは、階段移動でも姿勢が崩れにくく、長距離移動前提の大型セットよりも「初動を切る」ことに向いた重量感でした。
良かった点(メリット)
- 必要最低限に絞り込み、取り出しやすく整理された36点セット。
- 撥水生地と反射ロゴで、悪天候・夜間の初動に強い。
- 20L・約4.5kgで、体力に自信がない人でも背負いやすいバランス。
- 福島県の企業が関わる開発品で、日本の生活環境を踏まえた実用設計。
- 「買ってそのまま置ける」完成度で、準備のハードルを下げる。
気になった点(デメリット)
- 撥水仕様は万能ではないため、長時間の豪雨では防水カバー併用推奨。
- 手回しライトは便利だが、連続使用には定期的な充電が必要。
- 保存食の有無や詳細内容はロット・販売構成で異なる可能性があるため、購入前に商品ページで要確認。
おすすめのカスタマイズ(“自分専用”にする)
追加してよかったもの
- 常備薬・持病の医療情報のコピー、保険証の写し
- 小銭を含む現金、緊急連絡先を記したメモ
- 替え下着・生理用品・眼鏡(度付き)
- モバイルバッテリーと短い充電ケーブル
- 個人情報を隠せるファイル袋(各種書類の保護)
20Lの余白を活かして、日常の自分に合わせた“足し算”を。セットの強みを損なわず、実使用の満足度がぐっと上がります。
よくある質問
Q. 重さ4.5kgは重くない?
20Lのリュックに分散されるため、数字より軽く感じます。試し背負いでベルト長を自分の体格に合わせておくと、非常時に一層安定します。
Q. 雨でも大丈夫?
撥水仕様で小雨~短時間の雨なら安心。長時間の豪雨や大量の飛沫が想定される場合は、防水カバーやビニール袋で内袋化するとより安全です。
Q. 期限管理はどうすれば?
保存水など、消費期限のあるものは外袋に期限を書き出しておくと便利。半年に一度の見直し(防災の日など)とセットでチェックを。
総評:初動の不安を最短で“安心”に変える、バランス型の1人用防災セット
HIHの36点セットは、「とにかく今すぐ備えたい」「何を選べばいいか分からない」という人の不安を、実用に直結する形で解消してくれます。20L・4.5kgという携行しやすさ、撥水・反射ロゴの安心、手回しライトや簡易寝袋・スモークガードパックなど“初動~一晩”を支える要所をしっかり抑えた構成。まずはこれで土台を作り、各家庭の事情に合わせて少しずつカスタムしていくのが最適解だと感じました。
さらに商品を詳しく見る:
HIH 防災リュック 防災セット 1人用(36点セット)

